Dr.Walletの仕様変更とMoney Forwardへの移行検討と家計簿の憂鬱(再編集)

https://www.drwallet.jp/
Dr.Wallet(ドクターウォレット)
とゆー、便利な家計簿アプリ、とゆーかサービスがある。
残念ながら、あった、というべきかも知れない。

突然の仕様変更
公式サイトの説明にあるように、
「オペレータが入力代行」
とゆーのが、このサービスの最大の特徴。
これはWeb版のもの。
レシートを撮影するだけで、こんな感じで入力してくれていた。

品目単位で、単に「食費」などではなく、「おやつ」「お酒」という細かく分類が可能だった。
カテゴリは編集可能なので、この例のように「勤務中飲食」(勤務中の昼ごはんやおやつなど)といった独自の分類もできた。

「タバコやめれば毎月8,000円出費減るな」
とか
「今月飲み過ぎだな」
とか
「毎日同じパン食ってるな俺」
とか
「ビールを我慢して発泡酒にしても大きな節約にはならないな(希望的観測)」
とかとか。

出費の傾向を把握することが、レシートを撮影する一手間だけで可能になる。
とゆー便利な家計簿サービスだった

が、この入力代行が「店名」と「合計金額」の2つのみに、突然変更になってしまった。
品目別の入力はなし。
例えば、「ビール」と「タバコ」と「牛乳」をセブンイレブンで買った場合、一括で「食費」などに分類されることになるので、「節約出来ない出費」と「節約出来る出費」を分けて把握するのが難しくなってしまった。

今まで無料だったのが不思議なサービスなので、いつかこういうことになるだろうな、とは思っていたけど。
iOS版は月額600円の有料サービスが導入されたけど、現時点ではAndroid版には予定もなし。
なので、Android版を使っている場合は、「課金する」という選択肢がない。

ちなみに、どうせ課金するのなら、Dr経費精算の方がいいかも知れない。
https://www.keihi.com/

他の家計簿サービスに対する、圧倒的な優位点を失ってしまったDr.Wallet。
果たしてこのまま使い続けるべきなのか?
もしかしたら、Money Forwardなどへ移行した方がいいのかも知れない。

個人的にはDr.Walletを、クレジットカードの利用明細をチェックするツールとしても活用していたので、そういった使い方ができるかどうかも重要なポイント。

クレジットカードの利用明細のチェック
私自身は今までにクレジットカードの不正利用や誤請求といった事故には遭遇していないが。
いつ起こるか分からない。
万が一発生した場合は、クレジットカード会社に連絡して、請求を止めてもらい、カードの再発行を受ける必要がある。
そのためには、利用明細は定期的にチェックして不正な請求を発見することが必須。

なのだけど、月1回利用明細をただ眺めても、チェックにはなりきらない。
いつ何にいくら使ったかなんて、そうそう覚えてられない。
といって、レシートを全部控えておいて、全部照合する、なんてのも大変。

ここで、Dr.Walletが非常に役立つ。
  1. レシートを撮影する。(あるいは手動で入力する。)
  2. 決済手段を選択しておく。「JCBカード」とか「イオンカード」とか。
  3. 「店名」「合計金額」が代行入力される。
  4. クレジットカードのWeb明細を自動連携してくれる。
  5. 「レシート」と「Web明細」の内容をDr.Walletで照合する。
Dr.Walletは家計簿アプリなので、レシートとWeb利用明細とで「日付と金額と決済手段」が一致するものは2重記載にならないよう、片方は集計から自動で除外してくれる。

これはAndroidアプリの画面。
上に表示されているのは、Web利用明細から連携したデータ。
下はレシート撮影から代行入力されたデータ(仕様変更前なので品目単位で入っている)。
で、こんな感じで一致するとWeb利用明細の方は家計簿の集計対象から自動で除外されるので、グレーアウトして表示される。

おかげで、クレジットカードの利用明細チェックが非常に捗る。
Web利用明細のデータがグレーアウトせずそのまま表示される場合は、レシートの入力漏れなのか、まさかの不正な請求なのか、要確認ということ。
しかも、これは家計簿をつけるプロセスなのだから、実に有益だ。

ちなみに、このWeb利用明細に最新の利用が載るタイミングは、カード会社によって結構変わってくる。
利用した日からWeb明細に載るまでの日数は、だいたいの傾向としてはこんな感じ。
  • 三井住友 2~4日
  • JCB    2~4日
  • イオン   3~5日
  • ジャックス 2週間~40日くらい?
ジャックスがずば抜けて遅い。
それでも、請求額が確定するまで明細を確認出来ないようなもっと遅いカードもあるので、まだましな方だと言えなくもない。
Web明細に上がるタイミングは早い方が、確認も楽だし、万が一の不正利用発生時も発見が早くなるので有利。
そういった点でクレジットカードを選ぶのも重要なのだろう。

Dr.WalletとMoney Forwardの比較
無料サービスが突然仕様変更したり、終了したりするのはありがち。

なので、こんなこともあろうかと、Dr.Walletと並行してMoney Forwardも使っていた。
といっても、口座の自動連携機能だけで、レシートの取り込み等は一切せず、ずっと放置していただけなんだけど。
Dr.Walletとほぼ同じ期間のデータは蓄積されているので、両者を比較してみる。

比較ポイント1)
レシート取り込み機能

Money Forwardにもレシート撮影機能はある。
ただし、Dr.Walletとは違って、OCR的なもの。

Money Forwardのレシート取り込み機能の残念な点)
  • 誤読が多い。
  • 金額を読み間違える
  • 店名も読み間違える
  • 品名も読み間違える
  • カテゴリ指定が「中項目」-「少項目」と階層になっているので入力時の手間が多い
  • 費目別で取りこぼしている分を手動で修正できない
  • レシートの画像が残らない
残念な点しかない。
どうやっても仕様変更後のDr.Walletにも敵わない。

比較ポイント2)
口座自動連携機能

クレジットカードの利用明細や、銀行の通帳など、今では紙である方がめずらしいくらい。
他に、各種ポイントや通販の購入履歴など、こういったものを集めるだけで、ちまちま入力しなくても、自動で家計簿が出来上がってしまう、といっても過言ではない。

実際、ほぼ現金決済を使わない自分の場合、これだけでもかなりの情報量になる。
少項目レベルまでカテゴリ分類することに拘らなければ、自動取得と自動仕分けに任せておくだけで、自動的に家計簿が完成する。

対応口座の多さ)
なによりもまず、自分が使っている口座が自動連携機能に対応していないことには、どうにもならない。

これは、Money Forwardの方が若干優位。
Money Forwardにあって、Dr.Walletに無い口座を上げると。
  • 確定拠出年金(野村證券、SBIなど)
  • オリコカード(クレジットカード)
  • ポケットカード(クレジットカード)
  • 西友ドットコム(通販)
逆に、Dr.Walletにあるもの
  • ヨドバシ・ドット・コム
個人的には、Amazonや西友よりも使用頻度が高いので、非対応なのは残念。

とはいえ、どちらもよほどマイナーか特殊な金融機関でない限りは対応しているようなので、問題にはならない、と思う。

通販連携の正確さ)
通販の場合「購入日」「出荷日」「納品書の日付」「クレジットカードの決済日」が一致しない場合が多い。Amazonは問題無いようだけど、楽天はずれる傾向が強いよう。
これはDr.WalletもMoney Forwardも自動で一致させるのは難しいようで、どうしても手動修正が必要になる。
ただ、Money Fowardの方が、うまくやっている気がする。少なくともAmazonの履歴はクレジットカードの明細と一致させている。
Dr.Walletは「購入日」しか見ないらしく、一致しないケースが出てくる。

安定性)
これもMoney Forwardの方が優位っぽい。
Dr.Walletは「取得に失敗しました」が多過ぎる。
特に、ヨドバシ・ドット・コムは、登録してからしばらく取得出来ない状態が続いて、突然2年分どかっと取得してきて、今また取得できない状態。
で、先述した様に通販の履歴はクレジットカードの明細と一致しないことが多いので、2年分まとめて取得された時は、手動修正がかーなーり面倒だった。
自動連携機能で手間を増やすというのは、本末転倒としか言いようが無い。

登録した口座の削除)
これは、どちらも注意が必要。
解約したクレジットカードなんかは削除したくなるのだけど。

 Money Forward
  その口座の履歴も一緒に削除されてしまう。
  口座数が10を越える場合は、あきらめて消すか、有料プランを利用する他無い。
  今回、久々にログインした際に、うっかり何個か削除してしまったのが痛い。

 Dr.Wallet
  削除しても履歴だけは残る仕様、のはずなのだけど。
  消えてしまったことが2~3度あった。
  無料プランでも口座数に制限はないし、削除せずに放置しておいた方が良さそう。
  
カテゴリの自動仕分け)
圧倒的にMoney Forwardの方が優れている。
一度手動で仕分けておけば、以降はそれに合わせてくれる。
機械的なルールにしかならないので、「セブンイレブン」で「nanaco」で買ったものはすべて「昼ごはん」になったりはするけど。

Dr.Walletは人が判断する部分があるおかげか、機械的な判定になるとは限らない、のだけど。
何度修正しても、同じ判定しかしないことが多い。
いまだにBookLiveで購入した電子書籍が本だと覚えないし、Edyのポイントチャージを理解しない。

自動取得のタイミング)
自動取得するタイミングや頻度は、どちらもお任せで指定は出来ない。
メンテナンスは避けたいし、画像認証で都度手入力が必要なものは深夜にエラー吐いて止まっていて欲しくは無いのだけど。


比較ポイント3)
家計簿ソフトとしての便利機能
レシートの明細を細かく入力する、というのを諦める前提であれば、Money Forwardの方が圧倒的に上。
例えば、クレジットカードや電子マネーで決済すると、「今月使った額」と「今月支払った額」は一致しない。
Money Forwardは、それぞれを別のものとして見ることが出来るが、Dr.Walletには出来ない。
「支払った額では黒字」だが「使った額は赤字」なんていう状況は、危険な兆候なので把握できた方が良い。逆のパターンはすぐ分かるだろうし、明らかにアウトだけど…。

Money Forwardの優位機能。
  • キャッシュフローと資産の動きを分けて把握できる
  • 資産と負債を管理できる
  • クレジットカードの請求額より口座残高が少なければ警告してくれる
まだ使い始めたばかりなので、他にもあるだろうし、ダメなところもあるかも知れない。

総括)

おおまかに比較のまとめをすると。

しばらく、両方使ってみる…か?

せっせと時間をかけて家計簿をつける暇があるなら、その時間を使ってもっと稼いだ方がいいというのが基本ポリシー。
といっても暇があるなら働け!という社畜的な考えなどではなく。
例えば英語の勉強をする、とか収入に結びつく時間の使い方というのはいくらでもある、ということ。

とはいっても、「使った分は稼げばいいんだ!」と言える程に豪快に稼いでいるわけではないので、出費を把握して削れるものは削らなければならない。

なので、最小限で手間で家計簿をつけるためには、何かしら割り切りや大胆なロジックが必要なのかも知れない。
例えば「ヨーカドーで買ったものは必要なもの」「セブンイレブンで買ったものは節約可能なもの」くらいの大胆な分類をするとか?
その場合、ヨーカードーで酒を買うことで、自分を誤魔化してしまいそうだが…w


おまけ)
Money Forwardの有料プランを安く使う方法
月額500円(税込み)のMoney Forwardのプレミアム機能。

別に高くないし、それ以上の節約効果は見込めるのだろう。
公式サイトでは「平均月20,223円の家計改善を実感」と豪語しているくらいだ。

とはいえ、この課金も節約できるなら、もちろんその方が良い。

方法1)
auスマートパスを使う。実質月額77円(税込み)
ソースネクスト版があるので、それをauスマートパスでダウンロードする。
ソースネクスト版にログインしたアカウントは、プレミア機能が有効になるので、そのアカウントでMoney Forwardを使う。
もしくは、ソースネクスト版をそのまま使ってもいいのかも知れない。

auスマートパスは月額401円(税込み)なので、公式版よりも安い。
毎月割が有効ならば、スマートパスは実質77円とも言える。
既にスマートパスを活用しているならば、実質月額0円とも言える。

※auスマートパスだけでなく、他キャリアの同様サービスでも金額は違うけどだいたい同じ感じ。

方法2)
ソースネクスト アプリ超ホーダイを使う。月額360円(税別)年額3,600円(税別)

auスマートパスはau端末でauの契約が無いと使えない。
しかし、これはMVNO(いわゆる格安SIM、格安スマホ)にも対応しているサービス。
ただし、アプリ数はかなり少ない。


方法3?)
ドコモスゴ得コンテンツを使う。月額380円(税別)

ドコモのスゴ得コンテンツには、ドコモ端末のみという縛りが無い。
ドコモIDがあれば、ドコモ契約抜きでも使えるように書いてるよーに見える…。
MVNOでも使える?
https://www.dcm-b.jp/cs/faq.html
実際に試したわけではないので、どうなのかは知らないし、動作保証外とも書いてある。

以上

コメント

へるきち さんの投稿…
つづき、のようなもの。
https://blog.helkitty.com/2020/06/drwallet.html

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