コペンは1/1スケールのラジコン

「ポルシェとか借りられたりしないのかなー」

と、思いついて調べてみたら。ダイハツのコペンをカーシェアで見つけた。
ビルシュタインのショック、レカロのシート、モモのステアリング、電動で開閉するオープンカーという、とても高価なおもちゃだ。軽自動なので、おもちゃという感じだが、これで3ナンバーサイズであれば、十分スーパーカーである。



かつてバブルな時代に、ガルウィングでミッドシップのマツダAZ-1や、ミッドシップオープンのホンダビート、FRオープンのスズキカプチーノ、と今ではあり得ない軽自動車を各メーカーが揃えていたことがあった。
だがしかし、ダイハツだけはひそかにそんなムーブメントに乗り遅れていた。
リーザスパイダーという既存車両をオープンにしただけ、という中途半端なやつしかなかった。
そして俺は、そんなダイハツのリーザのスパイダーじゃないやつを買った。
ミッドシップでもないしFRでもないし4WDでもない。ターボはついていたので軽自動車の規制枠いっぱいの64馬力はあったが。

何故俺は、AZ-1かビートを買わなかったのか。
当時は、今しかこんな車を新車で買うことは出来ないのだ、なんてことには思い至らなかったのだ…。

20数年の時を経た今、あの時手に入れ損なった何かを補完するような気持ちもあって、ダイハツのコペンを借りてみた。
5時間乗り回して、レンタル費用は約5千円。
200万円の車体をまるごと買うのは、おもちゃを買うには少々お高いが、5千円ならこれはお安い。

ビルシュタイン、レカロ、モモというスーパーカー世代のおっさんが喜ぶようなブランドで身を固めていながら、コペンは決してスポーツカーではない。絶対的な動力性能はない。
しかし、個人的にはトヨタハチロクの50倍は楽しんだ。かなり興奮できた。
車体が小さいし視点が低いので、60km/h程度でもかーなーりのスピード感。
高速出口のループを回っているだけでも結構スリリング。
レカロとモモに挟まれた空間は、窮屈さよりもぴったり収まってる感があって、気分だけはスパルタン。パドルシフトの操作もスーパーカー的な気分を盛り上げてくれる。

足回りはしっかり固めてあるし、車体剛性も高く、重心も低く、住宅街を通り抜けてるだけでも、コーナリングが楽しめる。アクセルに対するレスポンスも神経質過ぎず、自分の操作に対してイメージ通りに車が加減速し曲がって止まる、という感じ。
安定感も非常に高く、高速で100km/hをうっかり越えてしまっても、まったく不安感が無い。
もっとも絶対的な動力性能はないので、アクセル全開でフル加速しても、軽~くベンツやアウディに置いて行かれるが、公道は他車と勝負する場所ではないので、もちろん問題は無い。

つい勢い余って、ベイブリッジからアクアラインまで走ってしまった。

途中で知恵足らずの3ナンバー車に絡まれた時は、ちと命の危機を迎えてしまったが…。
1秒の差ですり下ろされていたかも知れないなぁ…。
20代の頃だったら、ほんとに血を見る結果だったかも。
…20代にAZ-1を買わなかったのは、正解だったのかも。

とゆー感じで実に楽しめるコペンなのだが。
物を運ぶ、という点における実用性は、ママチャリ以下。
トランク無いし、リアシートも無いし。助手席にも人が乗ると、カバン載せるスペースにすら困る。
もし買うとしても遊び専用のセカンドカー。
メインをママチャリとかスーパーカブにするのも有りかも知れんけど。

4半期に一回は借りて乗ってみたい、と思える車だった。



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