う:鬱という字を、僕は書くことが出来ない

「最後に生牡蠣を食べたのはいつだったかな?」

と書くと。これはただの日記ですが。

「最後に恋をしたのは、一体いつだっただろうか?」

などと言い出すと、なんだかポエムっぽい。
対象を恋というものに置き換えるだけで、ポエム感が出るのでしょう。

「あの時無くした、リラックマのイベント限定ぬいぐるみは、一体どこにあるんだろう?」

も、リラックマを恋に置き換えると。

「あの頃の彼女へのひそかな想いは、伝える言葉を失ったまま、僕の心のどこかに今でも残っているのだろうか」

なんだかSMAPが歌いそうです。


今回のブログのタイトルも、そのままだと単なる報告ですが。

「恋という字を、僕はまだ書くことが出来ない。」

とすると、なんか頭弱い子なのか、詩なのかよく分からなくなります。


「僕が最後に、君の瞳を見つめた時。僕はまだ、流れる涙のその意味を知らなかった」

なんて感じだと、なんだか尾崎豊の歌詞っぽいですが、これをもっと現実の記憶通りに書くと。

「ひとつしか無い焼き芋を僕が一人で食べてしまったら彼女に泣かれた。別に泣くこと無いじゃん!って思ったけど、今なら、焼き芋ひとつで泣きたくなる気持ちも分からんではない」

ちっとも詩的じゃないし、なんだこのバカップルって感じですね。

同様に。

「消費期限の切れたチョコボールをひとつづつ食べているうちに、お腹が痛くなるんじゃないなかー、って思ってたけど。いつまでたっても僕のお腹は痛くならなかった」

やはり事実だけをそのまま書くと、あほなの?って感じですが。

「底の見えない井戸に向かって、僕は小石を投げ続けた。
 ひとつづつ祈りを捧げながら投げた。
 いつか、僕の願いが彼女に届くことを願いながら。
 でも。
 いつまでたっても井戸が小石で溢れることはなかったし、僕の心も満たされないままだった」

という風に、恋っぽいもので比喩にすると、村上春樹の小説みたいです。実際にはお腹減ったあまりに腐りかけたチョコボール食ってるだけなんですが。

「わけも分からず、ただ涙が溢れ止まらなかった」

「意味不明の吐き気に襲われ止まらなかった」

どちらも単なる生理現象なのですが。
後者に対しては「はやく病院にいってーー!!」とか「ヤバいから近寄んな!」って誰もが思いそうです。
でも、前者に対してはやさしい言葉をかけたくなります(ただしイケメンに限る)。
実際には、前者も更年期障害とか適応障害である可能性が非常に高いので、病院行きを勧めるべきでしょう。

なんか詩人に転職できそうな気がしてきた。

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